いろいろ情報交換をさせて頂いていた、某金融機関系リース会社の担当者さんから連絡があり、某取引先の決算内容がとても良いので、ぜひともリースを契約したいとの事で、そのリース会社経由で商品を出荷してほしいという事でした。すでに営業側とは話がついて商品出荷の段取りはついているとのことで「御社も取引枠を増やした方が良いよー」とのアドバイスでした。
「ウチは上司も一緒に訪問してノリノリで、将来は上場も夢ではないね」との事で、それまで与信枠は、ほぼ青天井で臨むという勢いでした。
私は、昔からその会社を見てきましたが、近年そんなに業績が良いとは感じられず不可解に思えたのですが一応、当社のライブラリにあった信用調査書に目を通しました。
確かに問題はなさそう。「こちらでも決算書を頂いてみよう」ということで、数か月後「取引枠の増枠を検討させて頂きたい」という事を理由にして、忙しい当社の担当営業マンとは別に、その取引先と個人的に親しい別部署のベテラン管理マンの方にご協力頂き、ついでの用で訪問してもらい決算書をもらいました。
金融機関からも持ち上げられていたせいか、また旧知のベテラン管理マンさんの訪問から気持ち良かったのかその取引先の社長さんは気前よく、あっさりと決算書をくださいました。
そして早速、頂いた決算書を見てみると実に驚く結果になったのでした・・・(②につづく)