Cre-Pra研究室 室長muzzon

倒産列伝

倒産列伝009~本当の敵③

私 :「私は、仕事を持ち掛ける側の、主に大手の開発担当者は、まず仕事を請ける相手の痛みを知ることが大切なのではないかと思うのです。」 私 :「たとえば、年商2000万円の開発会社さんに10億円の仕事を投げたら“相手は喜ぶ”と思ってい...
倒産列伝

倒産列伝009~本当の敵②

 この会社に対して十分に評価し生涯付き合える相手と判断して仕事を投げているわけではない?  私は違和感を覚えましたが、彼らは身内(会社の同僚)なので、ここはいったん話を聞いてみようと思いました。 私 :「先方の財務面など体力の...
倒産列伝

倒産列伝009~本当の敵①

 自分の支配するチームをよく纏めたい目的で、チームの外に共通の敵をつくり仲間や部下の憎悪が自分に向かない様に仕向けるリーダーがいます。自分への求心力を高めリーダーシップを発揮する環境を作るには有効な手段だと思います。しかしそういうリーダー...
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倒産列伝008~お色気与信に逆切れおじさん⑤

 「当社へ一度、お越し頂きたくお願い申し上げます。」 という表現では、なかなか打っても響かない。このまま出てこなくなるのかな?ホテルにこもったりして倒産(法的整理)の準備をしているパターンもあるし・・・。  そうは思いつつも、...
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倒産列伝008~お色気与信に逆切れおじさん④

 年金も払ってないなんて・・・。  最近の年金事務所は、バブルの煽りや社会問題となった回収のやりすぎで破綻した消費者金融の債権回収専門職を採用しているとの噂で、結構厳しくプレッシャーをかけてくるらしく従業員達は、自分の会社が払ってな...
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倒産列伝008~お色気与信に逆切れおじさん③

 いろいろ雑談をしましたが、さておきという事で私どもを応対してくれていた社員の方に、私が「支払遅延が発生しているため、訪問させて頂いた」とお話ししたところ顔色が変わり、すぐに専務なる肩書の人物を呼んできてくれました。 専務:「実は・...
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倒産列伝008~お色気与信に逆切れおじさん②

役員と一緒に訪問した事務所は、下町情緒あふれる旧問屋街の一角にありました。事務所に通されると若い社員たちが忙しそうに右往左往と立ち回っています。奥の会議室に案内されるとそこはGPS機材の在庫の山になっていました。当社の役員によると売れてい...
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倒産列伝008~お色気与信に逆切れおじさん①

 若く出世を夢見た、血気盛んな男達なら仕方ないという過ちもあります。ある日、私のところに某事業部の執行役員が来られて言いました。 役員:「ごめん、回収できない。」 私 :「は?なんの事でしょう?」 役員:「部下たちから聞...
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倒産列伝007~続:悪の忍び寄りと与信管理③

 なぜ?当社の店舗がターゲットとされているのではないか?など不安に思えるところはありましたが、それを考える間もなく、周辺では人身事故やボヤで救急車や消防車が出動したり、居酒屋でやくざ者が泥酔し暴れ、ニュース中継になったり、小さいながらも妙...
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倒産列伝007~続:悪の忍び寄りと与信管理②

 店舗の仕事はやはり立地が一番であります。その価値は現場が一番理解していて、経営からは一事業として見なされドライな撤退判断をされると、彼らにとっては身を切られる様に辛いのだと私は理解しており、なるべく与信判断をする際は、彼らの要望は聞き入...