倒産列伝 倒産列伝012～華やかな世界、支えているのは①
二次利用と言う言葉とそれに伴う仕事があります。
クリエイターという「創造する人」たちが考えた物語やキャラクターを使って、当初は小説や映画、アニメ用に作られたものを、様々な別の世界に転用しお金儲けをする事だと理解しています...
倒産列伝
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倒産列伝 倒産列伝011～会社の破滅を招く暗黒物質⑳
その後、粛々と民事再生手続は進みました。
債権者への中間報告では無事にスポンサー候補も見つかり、健全事業はスポンサーの設立した新設企業に分割譲渡され従業員の大半の雇用は守られる筋書きが作れる見通しとなりました。
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倒産列伝 倒産列伝011～会社の破滅を招く暗黒物質⑲
その怪文書は、あの親子の近くに日々仕えてきた人物によるもの、との事でした。
倒産（法的整理申立）後、父親（会長）のほうは債権者の面前に一度も顔を出していませんでしたので、しばらくご無沙汰だったのですが、たぶん裏で何か企ん...
倒産列伝 倒産列伝011～会社の破滅を招く暗黒物質⑱
「この会社が再生しなかったら、先生の責任だからね。」
当社の社屋最上階にある、黒とシルバーの調度品に囲まれ、壁がすりガラスの構造となっている冷たいデザインの役員会議室で、その声は響きました。
長机の...
倒産列伝 倒産列伝011～会社の破滅を招く暗黒物質⑰
場所を移したところで、我々のところにフロア支配人らしき人が来て、部下のウェイター達にパーテーションをもってきて他と仕切る様に命じました。
当社の営業の連中は、排除されまいと私にぴったりとくっついて着いてきました。
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倒産列伝 倒産列伝011～会社の破滅を招く暗黒物質⑯
「あんなことがあったのに、いまごろ私に何の用があるんだろう？」
と営業担当には話しましたが、内容の予想はついていました。
会長さんと御曹司（若社長）に散々なじられた時、要は私は室長さんに売られたわけです。
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倒産列伝 倒産列伝011～会社の破滅を招く暗黒物質⑮
刻一刻と破綻が迫っているのに、あの親子は自身の城を吹っ掛けて売る事ばかりしていました。
でも、同業他社も当社グループ同様、買うはずがありません。
みんな、あの親子の事が嫌いです。
よほどうまい話か、「困っ...
倒産列伝 倒産列伝011～会社の破滅を招く暗黒物質⑭
会長さんは私の本気の怒りを察した様で、一瞬「なんだ？こいつ」、珍しく逆キレするやつだ。
という驚きの表情を見せました。
そして室長さんの目も、くるくると小刻みに揺れて「なぜ？こんな態度ができるんだ？」
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倒産列伝 倒産列伝011～会社の破滅を招く暗黒物質⑬
若社長：「で、アンタは？うちの金庫番になんであんなこと要求したの？」
まるで「金庫番の後はお前の番だ」とばかりの唸るような声で私に問いかけてきました。
私：「御社に万が一のことがあった場合、最善のご支援として...
倒産列伝 倒産列伝011～会社の破滅を招く暗黒物質⑫
金庫番を見送った後、私は取引先の支援に関われることでこの仕事に大きな誇りを感じていました。
しかしながら、その余韻に浸る間もなくそれは自分の自己満足にすぎず、他人には大いに差し出がましいと激しく憎まれる事態に陥ったのでし...