倒産列伝

倒産列伝007~続:悪の忍び寄りと与信管理①

 鉄道環状線駅前の一等地、学生入食いの立地に、当社子会社が運営するその店舗がございました。予備校が乱立し学生が多い土地柄ながら、政党や公共関係のビルなども多かったのですが地権が複雑で、(良くあることですが)不動産の登記が汚れているものが多...
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倒産列伝006~やんちゃ社長とボロ着先生⑤

 信金トップのご乱心と言うべきへんなゴタゴタはすぐに解決しました。社長が辞めなきゃいけない事になったからです。片腕ともいうべき役員が、今回のスキームが気に入らなかったのか突然辞められ、業界中にある事ない事、噂をばらまいたのを機に、それまで...
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倒産列伝006~やんちゃ社長とボロ着先生④

 港の港湾関係の建物が並ぶなか、社長の社有不動産はあった。大きな鉄鋼関係の工場が入っていて中では巨大な鋳物が釣り下がり火花を散らしている。どうやら大型貨物船のエンジンの一部の様だ。曲線が多くレトロ感のあるエンジンがエイリアンのギーガーデザ...
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倒産列伝006~やんちゃ社長とボロ着先生③

先生:「お忙しいところ、大変申し訳ございません」さすが腰も低い。「これから社長が話す事をお聞きください。」 社長:「先週、銀行に対してウチが支払いを止めたの知ってるでしょ?」 私 :「はい。」 社長:「これから、この先生...
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倒産列伝006~やんちゃ社長とボロ着先生②

 あれから数回、銀行の人から「なんで、もの出さないの?」とか「与信枠を増やさないの?」と電話で聞かれましたが、「当社の定性評価の事情で100%の保全無しにはこれ以上増枠する事はありません!!」と生意気ながら突っぱねました。自社の開発や工場...
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倒産列伝006~やんちゃ社長とボロ着先生①

インフルエンザと言うものは、何度ひいてもキツイ。高熱で寝込む、そんな私の脳みそを切刻む様な着信音が鳴り響き、それを断ちたくやっとの思いで携帯電話に出た。
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倒産列伝005~割に合わないんです③

「お前ぇぇぇっ、娘のマンションを取り上げるのかーーーーーー?」「へ?」「地雷を踏んじゃった」と理解し、「社長ぉぉぉ、それは誤解ですぅぅぅ」と大慌てで弁解しました。
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倒産列伝005~割に合わないんです②

社長:「俺には資産なんかないよ」私:「まずは、財務諸表は作成されていますか?資金繰表もあればお願いします」社長:「恥ずかしながら、個人業なのでそういうのも作ったことはない」
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倒産列伝005~割に合わないんです①

私がグループ初めての与信管理専門ユニット(課)を創設する準備を始めた頃の話です。中堅の後輩営業マンから前述の件で助けを求められたのですが、
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倒産列伝004~悪の忍び寄りと与信管理④

 今までの親会社はいずれも有名上場企業(1社目は倒産しましたが)だったのが、3社目になってIT系の非上場消耗品卸通信販売業になったのですが、彼は買収後に行われたミーティングとかで雰囲気分かったんでしょうね。  買収させた方(前の親会...