倒産列伝

倒産列伝010~ヤバい先生らのプチ列伝②

 【どーかつ先生】  それはまだ、私が営業マンから債権回収担当の管理マンに転じたばかりの頃、与信管理の業務を始めたいと思いはじめる前のことです。  日本の経済成長を止めてしまった「失われた20年」と言われる“バブルの清算”、そ...
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倒産列伝010~ヤバい先生らのプチ列伝①

 弁護士というのは、大学や大学院で法学の勉強や研究を何年も積んだうえ世界でも過酷と言われる我が国の司法試験に合格し、その後も何ヶ月もの地裁での研修を経て、裁判官、検事そして弁護士のいずれかを選択するらしいのですが、その際に弁護士を選んだ方...
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倒産列伝009~本当の敵⑦

 長年の経験や直感による意見を、人に理解してもらう事はとても難しいと思います。特に危機に直面したその様な状況で、会社や組織の命運を左右する判断を求められたリーダーの負担は大変なものでしょう。でもやはり叩き上げの社員が経験し一見してきたこと...
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倒産列伝009~本当の敵⑥

 Dは、会社にプロジェクト中止を提言する方針稟議の決裁を受けた後、会社を辞めてしまいました。  あとの処理は、上長や事業責任者などの“敵”に託し・・・。  子会社起案の稟議でしたが、私も与信チェック機能としての責任がありました...
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倒産列伝009~本当の敵⑤

 帰り際に代表から聞いた、E社の受託・・・、気になって仕方がありませんでした。  なぜかと言うと、E社の創業者は裸一貫でのし上がり、自身の会社を上場させるまでに成長させた人物でありました。  しかしながら私の会社が、その一歩も...
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倒産列伝009~本当の敵④

 西日の差す応接室のテーブルに両社対峙する様に向かい合って座りました。  先方は、左から代表、担当プロデューサー、銀行から出向のCFO、緊張の面持ち。当社は担当ディレクター、彼の部下のチーフプログラマー、そして初登場の私。  ...
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倒産列伝009~本当の敵③

私 :「私は、仕事を持ち掛ける側の、主に大手の開発担当者は、まず仕事を請ける相手の痛みを知ることが大切なのではないかと思うのです。」 私 :「たとえば、年商2000万円の開発会社さんに10億円の仕事を投げたら“相手は喜ぶ”と思ってい...
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倒産列伝009~本当の敵②

 この会社に対して十分に評価し生涯付き合える相手と判断して仕事を投げているわけではない?  私は違和感を覚えましたが、彼らは身内(会社の同僚)なので、ここはいったん話を聞いてみようと思いました。 私 :「先方の財務面など体力の...
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倒産列伝009~本当の敵①

 自分の支配するチームをよく纏めたい目的で、チームの外に共通の敵をつくり仲間や部下の憎悪が自分に向かない様に仕向けるリーダーがいます。自分への求心力を高めリーダーシップを発揮する環境を作るには有効な手段だと思います。しかしそういうリーダー...
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倒産列伝008~お色気与信に逆切れおじさん⑤

 「当社へ一度、お越し頂きたくお願い申し上げます。」 という表現では、なかなか打っても響かない。このまま出てこなくなるのかな?ホテルにこもったりして倒産(法的整理)の準備をしているパターンもあるし・・・。  そうは思いつつも、...